第2章 ドメイン名の登録管理の仕組みと管理体制
レジストリの役割
レジストリデータベースの運用管理
登録情報(申込者の個人情報)をレジストリデータベースで管理
ポリシーに基づいた登録規則の策定
ドメイン名のポリシーを定める
登録申請の受付
申請されたドメイン名を規則に基づいて審査し、レジストリデータベースに登録する
Whoisサービスの提供
自身の管理するドメイン名の情報をWhoisサービスで提供する
ネームサーバーの運用
管理対象のドメイン名をインターネット上で利用可能にするためのネームサーバーを管理・運用する
レジストリのネームサーバーでは登録者が登録した委任の情報が管理される
情報発信・教育啓蒙活動
レジストリとレジストラ
似てるけど役割が違う
ドメイン名の一元管理を行うのがレジストリ
ドメイン名登録者からの申請を取り次ぐ(代理店)のがレジストラ
役割を分けることで価格やサービスの競争が生まれる
https://gyazo.com/45fa095327a51129fd973d8b196411db
レジストラを介して登録したドメイン名を別の登録者に再販するリセラもある
https://gyazo.com/4210284cd0d1ffe01343cc2ab3891d7a
レジストラの役割
登録者からの登録申請の受付
レジストリデータベースへの登録依頼
Whoisサービスの提供
登録者情報の管理
ただしこの辺りはTLDの種類によって異なる
ドメインを取得するまでの流れ
(ユーザー)
ドメインが登録可能か調べる
使いたいドメインが既に登録されていないか?Wois情報を検索
使いたいドメイン名を取得可能な事業者を探す
例えば、XXX.jpを取りたかったらjpドメインを扱っている事業を選ぶ
提出すべき情報を揃えて登録の申請
(レジストラ)
利用者から登録申請がきたら申請内容を確認
レジストラデータベースへの登録を申請
(レジストリ)
レジストラからの登録申請を受け付けたレジストリはその内容を確認する
登録要件を満たしているか審査する
登録したらレジストラへ登録完了を知らせる
(レジストラ)
登録完了の通知を受けたらユーザーへ通知
(ユーザー)
登録完了の通知を受け取る
取得したドメイン名を取り扱うネームサーバーを探す
ネームサーバーにドメイン名の情報(ドメイン名とIPアドレス)を設定する
ネームサーバーの準備が完了したらレジストラにネームサーバー情報の設定を申請する
(レジストラ)
ネームサーバー情報の申請を受けたレジストラはレジストリに対して、レジストリデータベースにネームサーバー情報を設定するための申請をする
(レジストリ)
レジストラから申請を受け付けたレジストリは、レジストリデータベースにネームサーバー情報を登録する
さらにレジストリの管理するネームサーバーにその情報を設定する
https://gyazo.com/ada70bf7289d94a0b812ed6845ad2560
ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)アイキャン
ドメイン名やIPアドレスなどのインターネットの識別子をグローバルに管理・調整する
ICANNの役割
インターネットの識別子の管理・調整
DNSのルートサーバーシステムの運用・調整
上記二つの技術的機能に関するポリシーの策定・調整
ドメイン名に関するポリシーはccNSOとGNSOというICANNの支部組織で検討される
IANA(Internet Assigned Numbers Authority)アイアナ
ドメイン名やIPアドレス、AS番号、通信プロトコルで使われる名前・番号などインターネット識別子(資源)の大元を管理する
現在はICANNの子会社であるPTIがIANAを運用している